平成9年式初代プリウス:バッテリ上がり時の対処法

平成9年式 トヨタ・プリウス 型式:HK-NHW10 エンジン型式:1NZ-FXE モーター型式:1CM 燃費:28.0km/l(10.15モード)

平成9年12月に低燃費・低排出ガスに成功したハイブリッドカー・プリウスが発売され、現在では世界でおよそ10万台走行しているそうです。このクルマのバッテリーが上がった際の対処法を紹介いたします。なお、この車両には、高電圧(288V)回路があり、高電圧回路に関わる整備・点検を行う整備士は整備振興会等にて「労働安全衛生法第59条」に基づく特別講習の受講が義務づけられています。講習に関する詳しい情報は最寄りの整備振興会までお問い合わせ下さい。

 

バッテリ上がり時の処置

プリウスは12Vの補機バッテリと288VのHVバッテリを搭載しているので、バッテリ上がり時の処置は2通りの方法がある


 

1:補機バッテリ上がり時の処置

補機バッテリ上がり時の症状

  • IGスイッチをONにしてもメータが表示されない
  • ハイブリッドシステムが作動しない
  • ヘッドランプが暗い
  • ホーンの音が小さい
対処法:急速充電器は絶対に使用しないこと
  1. シフト・レバーをPレンジにして、パーキングブレーキを掛ける
  2. IGスイッチからキー・プレートを抜く
  3. 車両後部ドランクルームの左側のラッゲージ・コンパートメント・ロアーサイドカバーをクリップ3個を外して取り外す。
  4. 救援車のバッテリと自車の補機バッテリをブースターケーブルを利用して次の順序で接続する
    • 自車の補機バッテリの+端子
    • 救援車バッテリの+端子
    • 救援車バッテリの−端子
    • 自車のラッゲージドア・ストライカ(端子をアースさせる)
  5. 救援車のエンジンを始動し、エンジン回転速度を少し高めに保ち5分間充電する
  6. IGスイッチをSTARTにし、ハイブリッドシステムを始動する
  7. ブースターケーブルを接続したときと逆の順に取り外す。

注1)ハイブリッドシステムが始動しないでマスタ・ウォーニングとHVバッテリ警告灯が点灯した場合は、HVバッテリの放電が考えられる。

注2)12V補機バッテリを交換するときは、必ずプリウス専用バッテリと交換する

 

2:HVバッテリ上がり時の処置

HVバッテリが放電すると、マスタ・ウォーニングとHVバッテリ警告とが点灯し、バッテリECUにダイアグコードC2573が設定される。その場合はNi-MHバッテリ・チャージャーにより救援者の12Vを高電圧に昇圧し、10分間バッテリを充電する

  1. シフト・レバーをPレンジにして、パーキングブレーキを掛ける
  2. IGスイッチからキー・プレートを抜く
  3. 車両後部ドランクルームの左側のラッゲージ・コンパートメント・ロアーサイドカバーをクリップ3個を外して取り外す。
  4. 救援車のバッテリと自車の補機バッテリをブースターケーブルを利用して次の順序で接続する
    • 自車の補機バッテリの+端子
    • 救援車バッテリの+端子
    • 救援車バッテリの−端子
    • 自車のラッゲージドア・ストライカ(端子をアースさせる)
  5. 救援車のエンジンを始動する
  6. 自車、救援車共ランプ、オーディオ、エアコンなどの電気負荷を極力OFFにする
  7. Ni-MHバッテリ・チャージャのスタート・スイッチを2秒間押すとCHARGEランプ(緑ランプ)が点灯し、充電を開始する。注)充電中はNi-MHバッテリ・チャージャ本体が熱くなるので触らないようにする。注)充電中に救援車のバッテリ電圧が低下する、ブースターケーブルが外れる、又は自車のIGスイッチをONにするなどの誤操作が生じると、充電を中止しFAULTランプ(赤ランプ)の点灯と同時にブザーが約10秒間吹鳴して充電を中止する。(以上の原因はダイアグノーシス・コードとしてバッテリECUに記憶される。)誤操作を正常に戻して、5分間経過した後に再度スタート・スイッチを押す。
  8. 充電後約10分間経過するとCHARGEランプが点滅し、ブザーが約10秒間吹鳴して充電を終了する。
  9. IGスイッチをSTARTにし、ハイブリッド・システムを始動する。
  10. ブースターケーブルを接続したときと逆の手順で取り外す。

注)充電後はすぐに走行できるが、出力制限灯が点灯するので、警告灯が消えるまで速度を控えめして走行する。





 

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