VWゴルフ クラッチ切れず

平成9年式:VWゴルフ 型式:E-1HADZ 走行距離:110,000km

クラッチ不良

ユーザーより、クラッチが切れなくなったので修理して欲しいと連絡が入った。早速、引き取りに行ってみると、確かにクラッチペダルの不見応えがなく、ペダルが返ってこない状態であった。

この車両、以前にも同じような症状になったことがあった。下図に示すクラッチレバーが写真1のように割れていたのだ。そのため、クラッチペダルを踏んでも力が伝わらずに、クラッチが切れなかったのである。

前回とは違う原因を追及

今回も全く同じような感触の踏み応えだったのであるが、実は前回不具合だったクラッチレバーは、下の写真2のように改善された部品だったので、同じ不具合の可能性は低いと考えられた。

そこで別の原因を探してみると、クラッチワイヤーとコントロールレバーの間に入るプレートが割れていた(写真3)。そのためにレバーを引くことが出来ずに発生した不具合であった。

早速、不具合箇所の部品交換をしてみたが、クラッチの踏み応えがなんだかおかしい?。エンジンを掛けギヤを入れクラッチをツナギブレーキを踏んでも、半クラッチ状態になりエンストしない。

アプローチを変える

そこで考えたところ、前回作業した時はレバーと一緒にクラッチワイヤーを交換したので気がつかなかったが、この車両のクラッチは、国産車と違いワイヤー内に自動調整機構が内蔵された構造(写真4)となっていたのだ。

一度伸びた調整機構を戻すために、分解してみても内部構造が理解できなかったので、VWディーラーに訊いてみると、作業はかなり難しい為に交換を勧められ、ユーザーにも説明して交換することにした。

プレートとワイヤーを交換し、クラッチ調整をしませ無事作業を終了した。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です