スロットルボディ・バルブのメンテナンス

コンピューターによって、燃料噴射状態や燃焼状態が制御されるガソリンエンジンでは、たまにスロットルバルブが汚れたりすることがあります。電子制御スロットルの場合、メンテナンスできる範囲が限られているのですが、エンジンの状態をベストに保つためには、スロットルボディ・バルブのメンテナンスは必修条件です。

スロットルバルブの点検

スロットルバルブとは、アクセルペダルの操作に応じて開閉することで、エンジンに吸入される空気の量を調節しています。これにより、エンジンの出力が調整されます。従来はアクセルペダルの動きと連動したアクセルワイヤーでスロットルバルブを機械的に開閉する機械式スロットルバルブが主流でしたが、現在では、アクセルペダルの動きをセンサーで感知して、その情報を元にコンピュータが適切なスロットルバルブの開き具合を判断して、小型の電動モーターでバルブを開閉する電子制御スロットルバルブが増えてきています。

電子制御スロットルバルブで機械式の場合には、アクセルペダルの操作に対して、スロットルバルブがスムーズに動作するかどうかを確認しておくといいです。また、車が古くスロットルボディやバルブが汚れている場合にはクリーニングする方法もあります。




スロットルバルブの動きを点検する

スロットルバルブはスロットルボディ内に収められている。アクセルペダルを踏んだり戻したりすると動く部分がスロットルバルブに動きを伝えるリンク機構となる。

リンク機構を指先で押してみて、スムーズに動くかどうかと、指を離したときスプリングがうまく働いてスムーズに戻るかどうかを点検する。

スロットルバルブを点検する

スロットルボディにはエアダクトが取り付けられている場合が多い。このエアダクトを取り外すために、ホースバンドのネジを緩める。

ホースバンドを緩めたら、エアダクトをゆっくりと左右に揺らしながら少しずつ抜いていくといい。

スロットルボディ内の円形の金色の部分がスロットルバルブ。汚れや損傷がないかを点検する。

リンク機構を操作するとバルブの開閉ができるので、スロットルボディ内に汚れや異物がないかを点検する。

スロットルバルブのクリーニング

ある程度古い年式の車の場合で、スロットルバルブやボディの汚れが酷い場合には、クリーニングを行うといいでしょう。この場合は市販のインジェクションクリーナーやキャブレータークリーナーなどのスプレーを用いますが、必ず製品ごとの指示を守って使用することをお勧めします。一般的な使い方ですが、車のエンジンを掛けたままで、クリーナーをスロットルバルブやボディにスプレーし、吸入させて洗浄するやり方で、エンジンの調子を見ながら慎重に作業して下さい。




 

 

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