平成9年式 トヨタ・カローラ 型式:AE−110 エンジン型式:5A-FE 走行距離:72,000km
エアバッグ警告灯点灯
エアバッグの警告灯が点灯して、いつ作動するか心配なので一度見に来て欲しいとのこと。
ユーザーに「エアバッグの警告灯が点灯している場合は、システムに何らかの異常があると車のコンピュータが判断し、システムを停止させるもので、エアバッグが突然出ることはありません。」と説明して、安心してもらう。
ダイアグノーシス診断方法
最初に診断機器にてエアバッグのダイアグコードを診断すると「31番」を出力したので、取り敢えずコードを消去した。
このタイプのトヨタの一般的な消去方法は、イグニッションスイッチをACCまたはONにした状態で6秒後、ダイアグ端子のTcとABを素早く交互に5回ボディアースすることである。
しかしながら、消去後少しするとまたダイアグの警告灯が点灯し、診断コードはやはり「31番」を出力した。警告灯を一度リセットして、再度コードを点灯させることで、その診断コードが正確な情報かどうか判断する。
メーカーからの資料から
メーカーの資料から、「31番」のコードはセンターエアバッグセンサの内部故障ということが分かった。回路図には、センターエアバッグセンサとエアバッグ本体しか構成部分がなかった。このことから、センターエアバッグセンサはエアバッグを制御するコンピュータを兼ねているものと見なして、センターエアバッグAssyを交換し修理を完了した。
センターエアバッグASSY
追記:エアバッグの診断機能
ここで2つあるエアバッグの診断機能を紹介する。
- プライマリーチェック
センターエアバッグセンサAssy内のセンターエアバッグセンサ、エアバッグ点火判定回路の診断などを行います。これらに不具合がある場合はイグニッションスイッチをONまたはACCにしてから警告灯を点灯させると「31番」が6秒以上点灯し続けます。
- 常時チェック
常時チェックは、プライマリーチェックの異常が出ない場合(警告灯が6秒で消灯)にセンターエアバッグセンサAssyが、エアバッグシステムを再び点火可能状態にすると共に、システムに異常が無いかどうかを常時監視する機能のことをいいます。
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