フィットユーザー車検・持ち込みライン検査

平成21年式:ホンダ・フィット 型式:GE6  エンジン型式:L13A 走行距離:181,500km

 

ホンダ・フィットの車検整備

 

自分の車の車検整備である。事前にジャッキアップして点検したところ、走行距離が18万キロの割にはほとんど傷んでいるところが見受けられなかった。下回りも外観も特に問題は無いので、このまま何も整備せずに持ち込み検査を受けようかと思ったが、走行距離数を考慮した消耗部品を交換して、取り敢えず車検整備することにした。

車検整備の内容(交換部品等)は以下の通りである。

  • エンジンオイル交換 3.5ℓ(ホンダ純正 0w-20)
  • オイルエレメント交換
  • エアーエレメント交換
  • ワイパーゴム交換
  • フロントディスクパット交換
  • ブレーキオイル交換 1.0ℓ
  • ブレーキ調整
  • HMMF(ホンダ・マルチマチックフルード)交換
  • プラグ交換

部品にかかる費用は、上記の部品でおおよそ14,000円〜20,000円くらい用意しておけば手に入るのではないでしょうか。(ネット通販価格)



車検にかかる法定費用

車検にかかる法定費用は以下の通りでした。

  • 自賠責保険(24ヶ月) 25,830円
  • 自動車重量税 24,600円
  • 検査手数料(印紙代)1,100円
  • テスター手数料 1,000円
    • 諸費用合計 52,530円

テスター手数料とは検査ラインに通す前に予備検査ライン(陸運支局の近くにある)でサイドスリップ調整と光軸調整にかかる費用のことです。諸費用が約5万円で整備に必要な交換部品が2万円くらいだとすれば、だいたい7万円くらい用意しておけば済むのではないでしょうか。

車検にかかる一般的な法定費用

法定費用は、自賠責保険料・自動車重量税・印紙代(検査手数料)となっています。金額は下の表の通りです。

法定費用は法律で定められた費用なので、どこで車検を受けても同額です。これ以上の節約はムリです。また、重量税については、エコカーや指定された13年経過車の場合には下表のようになり少し異なってきます。

エコカーの場合には少し安くなりますが、13年経過車の場合は少し高くなります。2年前の前回車検でエコカー適用でも今回の車検では適応とならず、通常の金額となってしまう場合もあるので下のリンクから確実に調べておいた方がいいです。

自動車重量税計算ツール

検査ラインの手順と必要書類

車検に必要な書類の手続き

以下の順番で車検に必要な書類の手続きを行います。

  1. ネットで事前に検査予約を入れておき受付番号と検査を受けるクルマの走行距離数も控えておく。
  2. 車検場近くの予備検査場でサイドスリップ調整と光軸調整(ロービーム)
  3. 陸運支局の九州陸運協会にて(長崎の場合)「ユーザー車検の受付にきたので、必要書類をお願いします。」と告げる。
    • 自動車重量税印紙(重量税支払い)購入。自動車重量税に関しては必ずこの自動車重量税印紙を購入して下さい。つまり、陸運支局でしか購入できないということです。
    • 印紙(検査手数料)購入 1,100-
    • 車検証の情報を元にして車検に必要な書類(自動車検査票・継続検査申請書OCR申請用紙・重量税納付書)に必要事項を記入して所定の場所に印紙を貼り付ける。
    • 近くの損保代理店で自賠責保険を更新して手数料を支払い、新しい自賠責保険証と現在の自賠責保険証の2枚を用意しておく
    • 書類には印鑑(認印)が必要な箇所があるののと、自動車の現時点での走行距離や検査予約番号を記入する欄があるので忘れないように記入する
  4. 陸運局受付にて、ユーザー車検である旨を告げて継続検査の申し込みを行う
    • 受付時の必要書類
      • 車検証
      • 自動車税納税証明書(ない場合は使用者住所の役所にて取得可能)
      • 自賠責保険証(新旧2組)
      • 自動車重量税納付書(自動車重量税印紙貼り付け)
      • 継続検査申請書(OCR申請用紙なので鉛筆で記入、認め印を押印)
      • 自動車検査票(印紙貼り付け)
  5. 以上の書類で不備がなく受付が出来たら、検査予約時間内に自動車を検査ライン入り口に回して順番を待つ。

 

分からないことや、用意していたのに途中で忘れてしまったなんてことがよくありますが、そんな時は近くの職員にどうすれば良いか質問しましょう。スマホで調べるという方法もアリですが、この場合は直接聞いた方が早いです。陸運支局によって書類の手続き場所や手数料の納付場所が変わってくるからです。慣れないうちは、その地域の職員に質問するのが手っ取り早いです。恥ずかしがっていたり、知ったかぶりをしてうろうろしていると不審者と勘違いされかねませんよ。本気で恥をかく前にサクサクと質問しましょう。




検査ラインについて

  1. 順番が回ってきたら検査員にユーザー車検である旨を告げる。自分でラインを通せるかどうかを聞かれるので即答で「いいえ」と答える。(その方が合格しやすい)すると検査ラインをアシストしてくれる他の検査員が付いてくれるのでその人の指示に従う。
  2. 受け入れ検査は最初に車体番号とエンジン番号の確認。次にライト周りとワイパーの動作と状態、ウォッシャー液の噴霧状態、ホーンの音量と車内点検(メーター類やウインドウの開閉など)外観検査(極端な傷やへこみなどは要注意で、フロントガラスの丸ステッカーは剥がしておいた方がいい)オーバーフェンダー、エアロパーツ、車高(9センチ以上)などもここで検査される。ここで不合格の場合には、一旦ラインを通してから再検査されるように指示される。
  3. ラインの最初はサイドスリップ検査である。事前に予備検査ラインで合格していれば不合格になることはないが、テストラインにまっすぐ入らないと不合格となる。
  4. ローラーの上に四輪をのせてスピードメーター検査に入る。サイドブレーキを解除してギヤをドライブに入れて時速40キロまでスピードを上げたらパッシングする。
  5. ライト検査では2015年の法改正以来ロービームで計測するようになっている。特別に指示がない限りは間違ってもハイビームにしてはいけない。これも事前の予備検査の人が確実に調整してくれているはずなので、よほどの運がない限り不合格になることはないでしょう。多分…。
  6. ライトの次はブレーキ検査に入ります。フットブレーキでは検査ラインの電光案内掲示板に「踏む」とでたら思いっきり踏んで下さい。それでダメならサイドブレーキも一緒に踏んで下さい。これは本当はダメなので、検査員に見つからないようにして下さい。(時々サイドも同時に引いていいよとささやいてくれるナイスな検査員もいらっしゃいます。)その次はサイドブレーキです。どちらもきちんと整備・調整していれば一発で合格するはずです。
  7. 自動車検査票に記録します。忘れないで下さい。もし忘れたらもう一度最初からやり直しです。
  8. 検査ラインの終盤は下回り検査です。その昔検査員がスタンバっているラインの地下にクルマを落とす人を見たことがあります。とても恥ずかしいのでラインの白線に沿ってまっすぐはいるのと、検査員の指示に従っていれば大丈夫です。(だぶん…。)あとは検査員が下回りを点検しながらハンドルを揺さぶれとかブレーキやサイドを掛けろとか、エンジンを停止しろとかいうので、指示に従えばいいです。不幸にもここで不合格の時は地下に呼び出されます。そしてタイホされます。嘘です。どこがダメなのか丁寧に教えてくれるはずなので、指示に従いましょう。
  9. 最後に排気ガス検査です。マフラー排気口に検査ブローフをいれて30分位待ちましょう。すいません間違えました。1分くらいです。これもきちんと整備していれば不合格になることはないでしょう。
  10. 全てが終わったら記録します。自動車検査票に全てが記録されていることを確認して、ラインの最後にあるボックスの中にいる検査官に検査票と車検証を渡して合格印をもらいます。不合格の場合は再検査の準備をして再度検査ラインに並びましょう。
  11. 合格したら陸運支局の受付に自動車検査票と車検証、残りの書類(自賠責保険証と納税証明書など)をまとめて提出して下さい。新しい車検証と車検ステッカーが発行されたら、必ず記載事項が正しいか確認しましょう。
  12. 以上でユーザー車検は終わりです。安全運転で自宅に帰って車検ステッカーを張り替えましょう。ついでにクルマをきれいに洗車してあげると達成感と同時に気分もスッキリするのではないでしょうか。

ユーザー車検で整備士ではない人が検査ラインを通すと言っても検査員は大目に見てはくれません。なので、検査ラインでは必ず検査員の指示に従って、安全運転でラインを通しましょう。決して暴言を吐いたり、文句を付けたりするような情けのない言動は端から見てとてもイタいので止めましょう。わからないことは正直に分からないと伝えないと検査は合格できません。できるだけ謙虚な姿勢が大事かと思われます。それから言うまでも無いですが、検査員にはきちんと挨拶することと、さいごに感謝の気持ちを伝えるなど、相手にいい印象を持たせることもスムーズに合格する秘訣です。




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